クラウドファンディングのデメリット(舞台裏の苦労)

以前主催したプロジェクトでクラウドファンディングを利用したことがあります。

また協力したプロジェクトでクラウドファンディングを利用したことがあります。

芸能人も使って話題となりましたので、最近は資金調達の手段の一つとして当たり前のようにクラウドファンディングの手法が紹介されるようになりました。

ただ私たちが利用した時(2015年)にも感じたことですが、メリットばかり着目されていましたので、もっとデメリットの方を伝えたかったのです。

実際に舞台裏では、やらなければよかったというくらい大変でした。

メリットばかりに注目するから勘違いする人がいる

私たちがクラウドファンディングを利用した時に、周囲では『簡単にお金が集まる』と思われた方もいらっしゃいました。

全くもって勘違いです。

勝手にお金が集まるなど、そんな虫の良い話はありません。

相当頑張って、うまく行けば、話題作りに活用できる手法と思っておかれた方が良いでしょう。

確かに、クラウドファンディングを始めると、周りから注目されるかもしれません。

もちろんそのままでは誰も注目してくれませんが、SNSを活用して知ってもらうことはできます。

SNSでのお友達(フォロアー)の多い人なら注目度も上がります。

インフルエンサーなど普段から目立っている人なら、クラウドファンディングを利用するメリットもあるでしょう。

またはクラウドファンディングをスタートした注目度の高いプロジェクトとして、プレスリリースを出せるくらいのプロジェクトならそのメリットは十分あるでしょう。

SNSで話題になったりプレスリリースを出せたら、どこかのメディアから取材が入るかも知れません。

そうなって初めて多くの人の目に触れることができて、一気に注目度があがります。

そのための話題作りとして利用する計画までを立ててから、クラウドファンディングは利用するモノなのです。

個人が集まったくらいのプロジェクトはメディアからも世間からも注目すらされません。

芸能人でもない普通の人が、一人で簡単に成功させ、資金集め出来るようなものではありません。

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多くの協力者やお友達、ファンがいることが大前提

結局、クラウドファンディングを始めたら、仲間と一緒に必死で宣伝しなければなりません。

あちこちへ出向いて多くの人の前で告知してまわらなければなりません。

よほどの有名人でもなければ、個人一人の力ではどうしようもないのです。

たとえ仲間が集まったとしても、その仲間が全員周りの知人・友達に頭を下げてお願いしていかなければなりません。

人の集まるところに足を運んで、何度も何度も説明して回らなければなりません。

面白そうなコンセプトの新商品や新店舗立ち上げプロジェクトは、対価を提供できるのなら協力・共感してもらいやすいでしょう。

いわゆる投資型でリターンがあるようなプロジェクトです。

例えば、新規の商品を作るためのクラウドファンディングで、成功したらその商品をプレゼントするというプロジェクト・・・

或いは新規の飲食店を作るためのクラウドファンディングで、店舗ができたら1年ドリンク無料券などを提供するというプロジェクト・・・

そういった物々交換的なプロジェクトは、知人・友人に向けて発信し、気に入ってもらえさえすれば上手くいく可能性は大きいと思います。

普通、人は自分にメリットがなければ、あまり共感しないものです。

世の中の課題に貢献するようなプロジェクトでも、同じ思いを持った人にしか伝わりません。そして多くの人に共感して頂くことは簡単ではありません。

寄付型のクラウドファンディングは相手にメリットがありません。共感はしてもらえても、お金を寄付するとなると話は異なります。

なかなか協力を得ることが難しい中で、友達にお願いする勇気はありますでしょうか?

成功も失敗も人次第

いくらプロジェクトの主旨が素晴らしいものだったとしても、世の中に注目されるほど、一部の人からは反感を買うモノです。

そうでなくても周りの反応は、結局主催者やその協力者がどのような人であるかによるのではないでしょうか?

本当に素晴らしいプロジェクトだったとしても、それまで何も提供してこなかった人が、一方的にお金をくださいと知人や友達にお願いできるでしょうか?

仮にもし出来たとしてもそれを平気でやってしまうのは人としてどうなのでしょう。

「私こんな素晴らしいプロジェクトに協力してるねん、だからお金寄付してくれへん」いきなり知人・友達がそう言ってきたとしても「知らんがな」となるのがオチです。

ただ、もし日頃から世の中に対して、周りの人に対して、対価を得ずに何か活動していたり、誰かのプロジェクトを手伝っていたり、一緒に支えていたり、応援してきた人であるのなら、今度はお願いする側に回ることができるでしょう。

これまでの関係があるので、このときとばかりに協力してくれる知人・友人も現れるでしょう。

そういう人が何人も集まって、プロジェクトを組むのなら、クラウドファンディングを成功させることは可能だと思います。

クラウドファンディングを始める前に、まずは自分自信が世の中に貢献してきたのかを考えた方がいいと思います。

多くの人に貢献してきた方々なら、今度はきっと多くの人に応援してもらえるでしょう。

デメリットを想定しておきたい

クラウドファンディングのメリットより、デメリットの方をもっと考えておいた方が良いと思います。

まず一旦始めたら引っ込みが付かなくなります。
誰もが失敗したプロジェクトの起案者にはなりたくありません。

もし目標額の半分でも集まっていて、何が何でも成功させたいと思うのなら、最後は身内で出資することになってしまいうかもしれません。

もし、そうやって目標達成できたとしても、クラウドファンディングの会社に何割か支払わなければなりません。

それなら最初からクラウドファンディングを利用しなくても良かったのでは?ということにもなりかねません。

もちろん話題作りにはなりますので、そのメリットを最大限に生かせるのならいいのです。

でも、やりかたを間違うと、周りの反感を買ったり、友達を無くす可能性は大いにあると思います。
(このデメリットは大きいと思います)

まずは勝手にお金が集まるモノではないということ、そんなに簡単に資金調達ができると思わないことです。

プロジェクトが成功するにはしっかりした内容の組み方や、ことの進め方などの順序があります。
そもそもそれを仕掛けられるだけの関係を、自分たちが周りと築いてきたのかも考えて欲しいのです。

全く関係の無い方がポンっとお金を出してくれるわけはありませんから、周りに頭を下げて回ることになります。
そう、場合によってはプライドも失ってしまうことになります。

計り知れないデメリット

デメリットは、お金、友達、人間関係、プライドを無くすかもしれないということです。

お金は無くしたとても、また稼げばいいかもしれません。

でも、せっかく築いてきたこれまでの人間関係や友達を無くすという事は、計り知れないデメリット・大きな損失です。

そして、失敗したら悪い評価しか残りません。

プライドも失いますし、立場上受ける損失もあります。

表からは見えないところで、このような危険を冒してまでクラウドファンディングに挑みたいでしょうか?

それなら仲間同士で出資した方がリスクがありません。

まあ、メリットもありますので、一概にデメリットばかりを強調する気もありません。
ただ、もし利用するのなら安直に考えず、心して挑んで頂きたいと思っています。

成功するプロジェクトとは…

クラウドファンディングの会社によっては、それぞれのプロジェクトに付く担当が居る場合もありますので、相談をすることもできますし、アドバイスを受けることもできます。

それでも始めるまでにデメリットのことを細かく説明してくれる会社はあまり無いと思います。メリットばかり強調してデメリットは説明しない、世の常かもしれません。

もちろん会社側も成功する(=儲かる)ようなプロジェクトで無いと困るはずです。だから会社によっては、規模が大きいほど親身になってくれるでしょう。

それでも最後は自分たちの力で頑張るしかありません。

実際に私たちがクラウドファンディングを利用したとき、話題作りにはなりました。

また、あちこちでそのお話をする機会も頂きました。

何カ所かの商工会議所、インターネットラジオ、地元のラジオ、ケーブルテレビ、イベントなどでも積極的にお話させていただきました。

そして最終日の3,4日前に、ケーブルテレビからクラウドファンディングがテーマのニュースに取り上げて頂くというお話を頂きました。

ですが、そのままだと失敗例として取り上げられるところでした。

ところでクラウドファンディングはカード決済が主流です。
この決済方法も結構デメリットになっていて、まだまだ周囲にはカード情報を入力することに抵抗がある人もいました。

最後の最後に、このカード決済を、こちらで代理で入金する方法に変えました。そうすることで一つハードルを下げ協力していもらいやすくしました。

それからSNSで発信する以外に、友達・知人、一人一人にメールや電話でご協力を呼びかけました。

最後の追い込みは全員が頑張りました。
最後は『人』が実際に頑張るしかありませんでした。

おかげでニュースでは成功例に取り上げられはしましたが、ニュースの中ではそんなに簡単なものではないというお話もしていただきました。

人様の大切なお金を頂くのです
そのことを真摯に考えなければなりません

何倍ものお返し(リターン)をする覚悟で挑んだプロジェクトは成功する可能性があると思います。

それまでに、周りに対して、世間に対して対価を求めず何かを提供してきたり、楽しませたり、良い関係を構築してきた方々が集まったプロジェクトも成功する可能性が高いと思います。
すでに注目されてきている方々のプロジェクトですから…

協力者やチームメンバーが多いプロジェクトも成功する可能性が高いでしょう。

結局、クラウドファンディングは多くの人を楽しませたり、喜ばせたりしてきた人が、さらに共感してもらうために利用するツールなのでしょう。

決してクラウドファンディングを否定するつもりはありません。

ただ、最初から楽して資金集めしようという甘い考えでは、大変な苦労をすることになるでしょう。

何年も前に利用した立場として、もっとデメリットの方も伝えた方が良いと感じてきたので今回記事を書いた次第です。

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